はじめに
台風は7月~10月にかけて接近・上陸することが多くなります。台風がくると、突然の雨漏りや窓ガラスの割れ、外部から物が飛んできて破損するなどさまざまな被害があります。ご自宅が破損するだけでなく、瓦が飛んで人や物にあたってしまうなんていう恐れも…。台風が来る前には、ぜひ屋根や窓、外壁などをチェックしておくことをおすすめします。また、台風被害を受けたときの火災保険による補償についてもあわせて解説していきます。台風の進路を注視し、早めに対策を講じて豪雨や強風に備えましょう。
【テレビアンテナ】
錆びたりゆるんだりしていないか。アンテナそのものに加え、屋根部材の劣化が破損の原因になることも。周囲も含め確認しておきましょう。
【雨戸やシャッターのない窓】
割れたガラスの飛散防止のためにカーテンを閉めたり、窓に飛散防止フィルムを張ったりする。飛散防止フィルムがない場合は、養生テープで補強するのも飛散防止に効果的。シャッター等がある人は必ず閉めましょう。
【物干し竿】
飛ばされないように下に降ろしておくかお部屋の中にしまいましょう。結束バンドなどが劣化している可能性もあるので、効果を過信しないように。
【庭木】
飛ばされたり倒れたりしないように固定しましょう。平均風速が20メートルを超えると細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れたりし始めるので注意しましょう。
【植木鉢】
強風で飛ばされそうなものは家の中へ避難。大きな鉢も新聞紙を鉢土の表面に詰めるように入れて覆い、枝葉全体を不織布で覆ってひもで縛って横に倒し、両脇をれんがなどで支えましょう。
【屋根瓦やトタン】
めくれたり壊れたりしていないか確認。とくに瓦ははがれやすく重いため、2次被害の危険性が高くなる。瓦同士にずれはないか、屋根の棟鈑金が浮いていないかもチェックポイント。
【雨どい】
枯葉や砂が詰まっていないか確認。1階よりも2階のほうが風雨が当たりやすいため、破損の可能性が高いが、自分で補修するのは危険も伴います。不安な場合は早めに業者に相談しましょう。
【プロパンガス】
固定されているか確認。洪水による流出など、大きな被害が予想されるときは、容器バルブを時計回り(右)に回し、閉めておき万が一に備えましょう。
その他にも万が一の備えを!
家の周辺や屋内での防災対策も重要です。万が一の事態に備えて、次の点について、早めの準備を整えましょう。
【車のガソリンを満タンに】
災害になると燃料インフラが乱れることがあるので事前に補給。また、停電時の車載テレビやラジオによる情報収集やスマートフォンの充電も可能で便利です。
【風呂場に水をためておく】
断水に備えて、浴槽やバケツなどに水をためておけば、水洗トイレも使えます。
【側溝、排水溝を掃除】
枯葉やゴミなどは取り除いておきましょう。排水溝の水はけが悪いと豪雨時、急激に水位が上がり、周辺にまで浸水被害をもたらす可能性がある。
【スマホ、パソコン、モバイルバッテリーを充電】
停電に備えてスマホとノートパソコンはフルに充電しておく。スマホのバッテリーが切れたらノートパソコンから充電も可能。
【非常用持ち出し袋の中身の確認】
現金(小銭も)/各種カード・預金通帳など/印鑑/健康保険証/運転免許証など身分証明書をすぐに持って避難できる準備もしておきましょう。
さいごに
台風に備えてのポイントをいくつかご紹介させていただきました。全てはやることが多いかもしれませんがやっておいて損はありません。是非やってみて下さい。気象情報だけではなく、「洪水ハザードマップ」「高潮ハザードマップ」などで自宅がどのような災害を受ける可能性があるかの確認も大事です。さらに、河川が近くに流れている地域では、国土交通省の「川の防災情報」などをチェックしておきましょう。
おまけ
台風被害は火災保険で補償を受けられることも!
ほとんどのお家で加入されている火災保険。火災だけでなく、浸水や飛来物による損害などの補償もついていることが多いです。できるだけ安くと考えて加入している人も多いですが保障が手堅いと万が一の時に役に立ってくれます。それが保険です。金額だけではなく内容もしっかり確認しましょう。
水災
台風などで家が浸水したときに、保険金が支払われます。一般的には、床上浸水や地盤面から45cmを超える浸水、建物や家財の損害割合が30%以上の場合などが対象となっています。
風災
台風による強い風でドアが破損した、瓦が飛んでいった、窓ガラスが割れたなど風による被害を補償するものです。自分の家の一部が飛んでいったケースだけでなく、よそから飛んできた物があたって被害を受けたときも対象となります。
落雷
台風で雷が発生して、電化製品が壊れるなどの被害を受けたときの補償です。携帯電話などは対象外で、テレビや冷蔵庫などの家財を対象としていることが多いです。